右党の左党
最近は漸く市民権を得つつあるようですが、ちょっと前までは左利き(私もそうです)というだけで何とも暮らしにくい世の中でした。
ハサミなどに代表される道具系の不便さは言わずもがなですが、個人的に私が一番参ったのは当時取り入れられ始めて間もなかったマークシート塗りでした。小さいマス目からはみ出さないように綺麗に塗りつぶす事だけでも結構神経を使うのに、縦に2列3列と左から右へ配置されたマークシート欄は左手でマークしていこうとすると必然的に既にマークした欄をイヤでも上から擦り付けることになり、小指の側面側に黒く鉛筆の跡が付いてしまい又肝腎のシートの方も折角綺麗に塗ったところが滲んだように汚くなってしまいます。
苦肉の策として天地を逆にしてマークしたりしていると、試験官が怪訝な顔をしながら覗き込んで行ったりしてとにかく落ち着きませんでした。私の場合字を書く行為だけは強制的に右に矯正されたのですが、残念ながら絵を描いたり塗ったりするのは今でも左手でないと上手く出来ないのです。
スポーツなどでは稀少価値を発揮して偶に得する場面もありましたが、まあ概して損することの方が多かった気がします。永遠に解決しないだろうと思われるのは食事の時の席次の問題で、こればっかりは今でも我先に左側が壁になっている席に着席してしまうか、或いは左利き同士で並ぶようにするか、何れにせよサウスポーの人間が先回りして気を使うしか手が無さそうです。
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